ディスプレイ広告の費用を徹底解説!3つの課金方式と媒体別相場
この記事でわかること
- ディスプレイ広告の3つの課金方式(CPC・CPM・CPA)の特徴と選び方
- GDN・YDAの媒体別費用相場と業界別のクリック単価目安
- 代理店に依頼する場合の初期費用・代行手数料の相場
- 費用を無駄にしない運用方法と費用対効果を高めるコツ
ディスプレイ広告を始めたいけれど、費用がどのくらいかかるのか分からない——そんな悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。ディスプレイ広告は、Webサイトやアプリの広告枠に画像や動画で表示される広告です。テキストのみのリスティング広告と比べて視覚的なインパクトが強く、潜在層へのアプローチやブランド認知の向上に効果を発揮します。しかし、課金方式や媒体によって費用体系が異なるため、事前に相場を把握しておくことが重要です。
本記事では、ディスプレイ広告の3つの課金方式の特徴から、GDN・YDAの媒体別費用相場、代理店に依頼する場合の費用、そして費用対効果を高める運用のコツまで徹底解説します。これからディスプレイ広告を検討している方はぜひ参考にしてください。

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目次
ディスプレイ広告の費用が決まる3つの課金方式

ディスプレイ広告の費用は、主に「クリック課金(CPC)」「インプレッション課金(CPM)」「コンバージョン課金(CPA)」の3つの課金方式によって決まります。広告の目的やターゲットに応じて最適な課金方式を選ぶことが、費用対効果を高める第一歩です。
クリック課金(CPC)はクリックごとに費用が発生
クリック課金(CPC:Cost Per Click)は、ユーザーが広告をクリックした際に費用が発生する課金方式です。広告が表示されただけでは課金されないため、実際に興味を持ったユーザーに対してのみ費用を支払う仕組みになっています。
クリック単価はオークション形式で決定され、競合の入札状況や広告の品質スコアによって変動します。1日の上限予算を設定できるため、想定以上に費用が膨らむリスクを抑えられる点も特徴です。サービスの成約やランディングページへの誘導を目的とした広告に適しています。
インプレッション課金(CPM)は表示回数ごとに費用が発生
インプレッション課金(CPM:Cost Per Mille)は、広告が1,000回表示されるごとに費用が発生する課金方式です。クリックの有無に関係なく、表示回数に応じて課金されます。
ブランド認知の向上や商品・サービスの周知を目的とした広告に向いています。クリック率が高い広告であれば、クリック課金よりも費用を抑えられる可能性があります。インプレッション単価は「広告費用÷表示回数×1,000」で算出されます。
コンバージョン課金(CPA)は成果発生時のみ課金
コンバージョン課金(CPA:Cost Per Acquisition)は、商品購入や資料請求といったコンバージョンが発生した場合にのみ費用がかかる成果報酬型の課金方式です。
ただし、Google広告でコンバージョン課金を利用するには、過去30日間で100件以上のコンバージョンがあり、そのうち9割がクリックから7日以内に発生しているという条件を満たす必要があります。一定以上の広告予算と実績が求められるため、広告運用の経験を積んでから検討するのが現実的です。
※参考:Google広告ヘルプ ディスプレイ キャンペーンでコンバージョンに対するお支払いを使用する
広告目的に応じた課金方式の選び方
課金方式は広告の目的に合わせて選択することが重要です。以下の表を参考に、自社の目的に合った課金方式を選びましょう。
| 広告の目的 | おすすめの課金方式 | 理由 |
|---|---|---|
| ブランド認知の拡大 | インプレッション課金(CPM) | 最大限の露出を確保できる |
| Webサイトへの集客 | クリック課金(CPC) | クリック数に応じた課金で無駄が少ない |
| コンバージョン獲得 | コンバージョン課金(CPA)または目標CPA入札 | 成果に直結した費用対効果が得られる |
| リターゲティング | クリック課金(CPC)または目標ROAS入札 | 高い確度でコンバージョンを獲得できる |
キャンペーンの初期段階ではクリック課金でデータを蓄積し、十分なコンバージョンデータが集まった段階で目標CPA入札に切り替えるという段階的なアプローチも効果的です。
ディスプレイ広告の費用相場を媒体別に解説

ディスプレイ広告の費用相場は、配信する媒体によって異なります。ここでは、代表的な広告媒体であるGoogleディスプレイ広告(GDN)とYahoo!ディスプレイ広告(YDA)の費用相場を解説します。
Googleディスプレイ広告(GDN)の費用相場
Googleディスプレイ広告(GDN)は、Googleが提供するサービスに加え、食べログやライブドアブログなどGoogleと提携する多数のWebサイトに広告を配信できます。費用相場は課金方式によって以下のとおりです。
| 課金方式 | 費用相場 |
|---|---|
| クリック課金(CPC) | 1クリックあたり50円〜300円 |
| インプレッション課金(CPM) | 1,000回表示あたり200円〜500円 |
| コンバージョン課金(CPA) | コンバージョン1件あたりCPAの約1.5倍 |
ターゲティングの精度や業界の競合状況によって単価は大きく変動するため、実際の運用では効果を見ながら調整が必要です。
Yahoo!ディスプレイ広告(YDA)の費用相場
Yahoo!ディスプレイ広告(YDA)は、Yahoo! JAPANのトップページやYahoo!ニュース、Yahoo!知恵袋などYahoo!が提供するサービスに広告を配信できます。国内の40代以上のユーザーへのリーチに強みがあり、BtoB商材やシニア向け商材との相性が良いとされています。
| 課金方式 | 費用相場 |
|---|---|
| クリック課金(CPC) | 1クリックあたり60円〜350円 |
| インプレッション課金(CPM) | 1,000回表示あたり250円〜600円 |
GDNと比較すると若干単価が高めの傾向がありますが、ターゲット層によっては高い費用対効果が期待できます。
業界別の費用相場と予算目安
ディスプレイ広告の費用は業界によっても大きく異なります。競合が多い業界ほど入札競争が激しくなり、クリック単価が高騰する傾向があります。
| 業界 | クリック単価の相場 | 特徴 |
|---|---|---|
| 金融・保険 | 200円〜500円 | 競合が多く単価が高め |
| 不動産 | 150円〜400円 | 地域ターゲティングが重要 |
| 美容・健康 | 100円〜300円 | ビジュアル訴求が効果的 |
| EC・小売 | 50円〜200円 | リターゲティングが有効 |
| 教育・学習 | 80円〜250円 | 季節性がある |
月間の広告予算としては、効果測定に必要なデータを集めるために、最低でも10万円〜20万円程度を確保することが推奨されます。本格的な運用を行う場合は、月額20万円〜50万円程度の予算を見込んでおくとよいでしょう。
ディスプレイ広告の費用|代理店に依頼する場合

ディスプレイ広告の運用を広告代理店に依頼する場合、広告費とは別に初期費用や代行手数料が発生します。社内に広告運用のノウハウがない場合や、人員・時間の確保が難しい場合は、代理店への依頼を検討しましょう。
初期費用の相場
初期費用とは、ディスプレイ広告の運用を開始するための準備にかかる費用です。具体的には、アカウント開設、広告キャンペーンの設計、ターゲティング設定、クリエイティブの初期制作などが含まれます。
初期費用の相場は3万円〜10万円程度が一般的です。代理店によっては初期費用を無料としているケースや、代行手数料に含めているケースもあります。契約前に初期費用の有無と内訳を確認しておくことが重要です。
代行手数料の相場
代行手数料は、広告運用を代行してもらうための月額費用です。料金体系は主に「広告費の一定割合」と「月額固定費」の2種類があります。
広告費に対する割合で設定される場合、相場は広告費の20%程度です。安価な代理店では10%〜15%程度で運用を請け負うケースもあります。広告費が少額の場合は最低手数料として月額3万円〜5万円程度を設定している代理店も多いため、契約前に確認が必要です。月額固定費の場合は、運用ボリュームや工数に応じて5万円〜20万円程度が相場となります。
自社運用と代理店依頼の比較
自社運用と代理店依頼にはそれぞれメリット・デメリットがあります。以下の表で比較してみましょう。
| 比較項目 | 自社運用 | 代理店依頼 |
|---|---|---|
| コスト | 人件費・教育コストが発生 | 広告費+代行手数料(20%程度) |
| 専門性 | 社内リソースに依存 | 専門知識と豊富な経験を活用可能 |
| スピード | 意思決定が早い | 調整に時間がかかる場合がある |
| ノウハウ蓄積 | 社内にノウハウが蓄積される | 社内へのナレッジ化に工夫が必要 |
| 運用体制 | 限られたリソースで運用 | 複数の専門家による柔軟な体制 |
広告予算が月額30万円以上の規模で継続的に運用する場合や、複数の広告媒体を横断的に運用したい場合は、代理店への依頼を検討する価値があるでしょう。一方、社内にマーケティングノウハウを蓄積したい場合や、予算規模がそれほど大きくない場合は、自社運用から始めるのも選択肢の一つです。

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ディスプレイ広告の費用・予算の決め方

ディスプレイ広告を効果的に運用するためには、適切な予算設定が欠かせません。ここでは、予算を決める際に考慮すべきポイントを解説します。
最低限必要な広告予算の目安
ディスプレイ広告の予算は、効果測定に必要なデータを収集できる規模で設定することが重要です。予算が少なすぎると十分なクリック数やコンバージョン数が得られず、改善のための分析ができなくなってしまいます。
小規模なテスト運用であれば月額5万円〜10万円程度、継続的な運用を行う場合は月額10万円〜30万円程度を目安にするとよいでしょう。たとえばクリック単価が100円の場合、月額5万円の予算では500クリックしか獲得できません。コンバージョン率が1%と仮定すると、月間5件程度のコンバージョンとなり、統計的に意味のある効果検証が難しくなります。目標とするコンバージョン数から逆算して、必要な予算を算出することが大切です。
費用対効果(ROAS)を考慮した予算設定
広告予算を決める際には、費用対効果の指標であるROAS(Return On Ad Spend:広告費用対効果)を考慮しましょう。ROASは「広告経由の売上÷広告費×100」で算出され、広告費1円あたりの売上を示します。
たとえば、広告費10万円で30万円の売上が発生した場合、ROASは300%となります。目標とするROASを設定し、過去の実績や業界平均を参考にしながら予算を調整していくことが効果的です。商材の利益率が低い場合はより高いROASが必要になり、利益率が高い場合は比較的低いROASでも採算が取れます。自社の損益分岐点を把握した上で、目標ROASを設定することが重要です。
リスティング広告との予算配分の考え方
Web広告を運用する際、ディスプレイ広告とリスティング広告(検索連動型広告)の予算配分をどうするかは重要な検討事項です。両者は役割が異なるため、広告の目的に応じて適切に配分する必要があります。
リスティング広告は、すでにニーズが顕在化しているユーザーにアプローチできるため、コンバージョン獲得に直結しやすい特徴があります。一方、ディスプレイ広告は潜在層へのアプローチや認知拡大に強みがあります。コンバージョン獲得を優先する場合はリスティング広告に多くの予算を配分し、認知拡大フェーズではディスプレイ広告の比率を高めるといった調整が効果的です。一般的には、リスティング広告7割・ディスプレイ広告3割程度から始め、効果を見ながら調整していく方法が多く採用されています。
下記の記事も合わせてご覧ください。
リスティング広告の費用相場|予算の決め方と費用対効果を高める方法
ディスプレイ広告の費用が無駄になる失敗パターンと対策

ディスプレイ広告は適切に運用しなければ、費用が無駄になってしまうことがあります。ここでは、よくある失敗パターンとその対策を解説します。
ターゲット設定が広すぎて無関係なユーザーに配信される
ディスプレイ広告の強みは幅広いユーザーにリーチできることですが、ターゲット設定が広すぎると、商品やサービスに関心のないユーザーにも広告が配信されてしまいます。その結果、クリックされてもコンバージョンに至らず、広告費が無駄になるケースが発生します。
対策としては、ターゲットとなるユーザーのペルソナを明確にし、年齢、性別、興味関心、地域などの条件を適切に設定することが重要です。また、配信先のプレースメント(Webサイト)も精査し、自社のターゲット層が訪問しないサイトへの配信は除外設定を行いましょう。BtoB商材であれば、ビジネス層がアクセスしやすい平日・日中の時間帯に配信を絞るといった工夫も効果的です。
クリエイティブとLPの訴求内容がずれている
広告バナーの訴求内容とランディングページ(LP)の内容が一致していないと、ユーザーは期待した情報が得られずに離脱してしまいます。クリック数は増えてもコンバージョンに至らないため、費用対効果が悪化する原因となります。
対策としては、広告クリエイティブで訴求しているメッセージや特典が、LPのファーストビューで確認できるように設計することが重要です。たとえば広告で「初回50%オフ」と訴求しているなら、LPでも同じオファーを目立つ位置に配置する必要があります。広告とLPの一貫性を保つことで、ユーザーの期待に応え、コンバージョン率の向上が期待できます。
効果測定をせずに配信を続けてしまう
ディスプレイ広告は配信して終わりではなく、継続的な効果測定と改善が不可欠です。効果測定をせずに配信を続けると、成果の出ていない広告に予算を投下し続けてしまう恐れがあります。
対策としては、コンバージョントラッキングを正しく設定し、クリック率(CTR)、コンバージョン率(CVR)、コンバージョン単価(CPA)などの指標を定期的に確認することが重要です。最低でも週1回はデータを確認し、成果の低いキャンペーンやクリエイティブは停止または改善を行いましょう。Google広告やYahoo!広告の管理画面では詳細なレポートが確認できるため、これらを活用してPDCAサイクルを回すことが成功の鍵となります。
下記の記事も合わせてご覧ください。
Google広告のタグの設置・作動の確認方法を解説【画像付き】
GA4初期設定の完全ガイド!必須の9項目と設定手順を画像付きで解説
ディスプレイ広告の費用対効果を高める方法

ディスプレイ広告の費用対効果を高めるためには、運用の改善を継続的に行うことが重要です。ここでは、効果を最大化するための4つの方法を解説します。
ターゲティングを最適化する
費用対効果を高める基本は、適切なターゲティング設定です。ディスプレイ広告には、さまざまなターゲティングオプションがあります。
主なターゲティングオプション
- デモグラフィック:年齢・性別・世帯収入などで絞り込む
- 興味関心:ユーザーの興味関心カテゴリで絞り込む
- キーワード:特定のキーワードに関連するコンテンツに配信
- プレースメント:配信先のWebサイトを直接指定
- リマーケティング:サイト訪問者に再度アプローチ
最初は比較的広いターゲティングで配信を開始し、データが蓄積されたら効果の高いセグメントに絞り込んでいく方法が効果的です。コンバージョンに至ったユーザーの属性や行動を分析し、類似したユーザー層に配信を集中させることで、無駄な広告費を削減できます。
適切なターゲティングを設定するために合わせて下記の記事もご覧ください。
【マーケ担当者必見】Web集客で最も大事なのは「ターゲット設定」である
クリエイティブの改善を継続する
広告クリエイティブ(バナー画像やテキスト)の質は、クリック率やコンバージョン率に大きく影響します。同じクリエイティブを長期間使い続けると、ユーザーに飽きられてしまい、効果が低下する傾向があります。
定期的にA/Bテストを実施し、効果の高いクリエイティブを見極めることが重要です。画像のデザイン、キャッチコピー、CTA(行動喚起)ボタンの文言など、要素を一つずつ変えてテストすることで、改善ポイントを特定できます。レスポンシブディスプレイ広告を活用すれば、複数の見出しや画像を登録して自動で最適な組み合わせを配信することも可能です。
配信タイミングとフリークエンシーを調整する
ターゲットユーザーが広告を見やすい時間帯や曜日に配信を集中させることで、費用対効果を高められます。BtoB向けサービスであれば平日の業務時間帯、BtoC向けであれば夜間や休日など、ターゲットの行動パターンに合わせた配信スケジュールを設定しましょう。
また、フリークエンシーキャップ(同一ユーザーへの広告表示回数の上限)を設定することも重要です。同じユーザーに何度も広告を表示すると、かえって不快感を与えてしまい、ブランドイメージの低下につながる可能性があります。一般的には、1日あたり3〜5回程度を上限として設定するケースが多いです。
リターゲティング広告を活用する
リターゲティング広告は、過去に自社サイトを訪問したことのあるユーザーに対して広告を配信する手法です。すでに商品やサービスに興味を持っているユーザーにアプローチするため、通常のディスプレイ広告よりも高いコンバージョン率が期待できます。
たとえば、商品ページを閲覧したが購入に至らなかったユーザーや、カートに商品を入れたが離脱したユーザーに対して広告を配信することで、購入を後押しできます。リターゲティングリストをセグメント化し、訪問からの経過日数や閲覧ページに応じて異なるクリエイティブを表示するといった工夫も効果的です。費用対効果を最大化したい場合は、リターゲティング広告を優先的に活用することをおすすめします。
まとめ:ディスプレイ広告の費用を理解して効果的に運用しよう
ディスプレイ広告の費用は、クリック課金・インプレッション課金・コンバージョン課金の3つの課金方式によって決まります。GDNではクリック単価50円〜300円程度、YDAでは60円〜350円程度が相場ですが、業界や競合状況によって変動します。代理店に依頼する場合は、広告費の20%程度の代行手数料が一般的です。効果的な運用のためには、ターゲティングの最適化、クリエイティブの継続的な改善、リターゲティング広告の活用が重要です。まずは月額10万円程度の予算からテスト運用を開始し、データを蓄積しながら改善を重ねることで、費用対効果の高い広告運用を実現しましょう。

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