内部リンクとは?SEO効果を高める貼り方と改善手順5ステップを徹底解説

 
 

この記事でわかること

  • 内部リンクの意味と、被リンク・発リンクとの違い

  • 内部リンクがSEOとCV改善で重要になる理由

  • SEO効果を高める具体的な貼り方(悪い例・良い例つき)

  • サイトモデル別の内部リンク構造の設計方法

  • 既存サイトを直すための「改善5ステップ」と診断チェックリスト

  • 貼りすぎ・スパムなど、避けるべき注意点

谷田 朋貴

監修者プロフィール

谷田 朋貴


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LinkedInプロフィール

一橋大学卒業後、伊藤忠丸紅鉄鋼株式会社、株式会社メディックスを経て、株式会社電通デジタルに入社。国内大手クライアントに対して、デジタル全体のプロモーション施策の戦略立案・実行に従事。また、生成AIを活用した自社業務の効率化にも取り組む。2023年12月、SEO・LLMOコンサルティングやデジタルマーケティング支援、生成AIを活用した業務効率化支援を行う株式会社アドカルを創業。

「記事をいくら増やしても狙ったページの順位が上がらない」「力を入れているサービスページに流入が集まらない」「関連ページ同士の導線が弱く、すぐ離脱されてしまう」——もしこうした悩みがあるなら、その原因の一つは内部リンクの設計不足かもしれません。

内部リンクは、貼り方ひとつで、検索エンジンに伝わるページ同士の関係性や、ユーザーの回遊のされ方が変わります。感覚で貼るのではなく、「どのページを勝たせるか」を決めてから戦略的に設計することが、成果を伸ばす近道です。

アドカルでも、SEO記事のリライトやオウンドメディア改善を支援する際は、本文の内容だけでなく「どのページから、どのページへ、どの文脈で内部リンクを送っているか」を必ず確認します。実際の改善現場では、記事単体の品質は悪くないにもかかわらず、重要なサービスページやまとめ記事へ十分な内部リンクが集まっておらず、検索流入やCV導線を活かしきれていないケースが少なくありません。

目次

内部リンクとは同一サイト内のページ同士をつなぐリンク

本章では、内部リンクの定義を整理したうえで、外部リンク(被リンク・発リンク)との違いと、内部リンクの主な種類を確認します。「自分が知りたかったのはこれだ」と確信できる土台をここで固めます。

内部リンクと外部リンク(被リンク・発リンク)の違い

内部リンクとは、同じWebサイト内のページ同士をつなぐリンクのことです。記事から関連記事へ、記事からサービスページへといった、自サイト内のページ間をつなぐリンクがこれにあたります。

これに対して、外部リンクは自サイトと別サイトをつなぐリンクで、向きによって「被リンク」と「発リンク」の2つに分かれます。混同されやすいため、3区分で整理しておきましょう。

種類意味SEO上の主な役割
内部リンク自サイト内のページ同士をつなぐリンク回遊性・クローラビリティ・重要ページの理解を助ける
被リンク外部サイトから自サイトへ向けられるリンク外部評価・権威性の獲得に関係する
発リンク自サイトから外部サイトへ向けるリンク参照元の提示・情報補強に役立つ

被リンクのように外部からどれだけ評価を集めているか(リンクの量と質)を示す考え方はリンクポピュラリティと呼ばれます。本記事で扱う内部リンクは、この外部評価とは別軸で、サイト内部での評価の流れと構造の理解をコントロールする施策だと押さえてください。

記事内リンクやパンくずなど内部リンクの主な種類

ひと口に内部リンクといっても、設置される場所によっていくつかの種類があります。代表的なものは次のとおりです。

  • 記事内リンク:本文中の文脈に沿って関連ページへつなぐリンク
  • グローバルナビゲーション:全ページ共通で表示される主要メニュー
  • パンくずリスト:ページの階層上の位置を示すリンク
  • サイド・フッターリンク:補足情報や運営者情報などへの導線
  • HTMLサイトマップ:サイト内ページを一覧化したリンク集

多くのオウンドメディアでは、SEO・CVの両面で特に重要になりやすいのが「記事内リンク」です。ナビやフッターのような全ページ共通リンク(テンプレートリンク)は便利な反面、その重要度は相対的に下がりやすい傾向があります。一方、本文中の文脈に沿った記事内リンクは、ユーザーがクリックしやすく、リンク元・リンク先の関連性も明確に伝わります。ただし、ECやデータベース型サイトのようにカテゴリ導線やパンくず、グローバルナビが回遊・理解の要になるケースもあるため、サイトの型に応じて重点は変わります。本記事では、以降この記事内リンクの貼り方を中心に解説します。

なお、パンくずリストは構造化データとあわせて整えることで、サイト階層を検索エンジンにより正確に伝えられます。種類ごとの役割の詳細は「内部リンク構造を最適化する3つの設計方法」の章でさらに掘り下げます。

内部リンクが重要なのは「ユーザー」「検索エンジン」「ビジネス(CV)」の3つに効くからです。本章ではその理由を3軸で整理し、過度な期待をせず正しく扱うための前提を押さえます。

関連ページへ誘導しユーザビリティと回遊性を高める

1つ目の理由は、ユーザーを次に読みたいページへ自然に導き、サイト全体の使いやすさ(ユーザビリティ)と回遊性を高められることです。1ページですべての疑問に答えようとすると記事は際限なく長くなり、かえって必要な情報にたどり着きにくくなります。

そこで関連ページへ内部リンクで橋渡しをすれば、ユーザーは「自分の状況に合う情報」だけを選んで読み進められます。結果として複数ページを回遊し、サイト内で疑問を解決できる体験が生まれます。

  • 内部リンクがない長いページ:必要な情報を探しづらく離脱されやすい
  • 関連ページへ誘導するページ:知りたい情報にすぐ到達でき満足度が高い

クローラーの巡回を促しページを発見・理解されやすくする

2つ目の理由は、検索エンジンのクローラー(=Webページを巡回して情報収集するロボット)に、自サイトのページを見つけてもらいやすくなることです(クロールとインデックス登録の仕組みはGoogle 検索の仕組みで解説されています)。クローラーはリンクをたどってページからページへ移動するため、内部リンクはサイト内に張り巡らせた「巡回路」の役割を果たします。

逆に、どのページからもリンクされていない「孤立ページ(オーファンページ)」は、クローラーに発見されにくく、サイト内で重要なページとして認識されにくくなります。Googleはリンクを「ページの発見」と「関連性の理解」に使うと説明しており、内部リンクを整えることで、ページ同士のテーマ的なつながりも伝わりやすくなります。

ここで注意したいのは、過度な断定は禁物だということです。「内部リンクを貼れば順位が上がる」という単純な因果ではありません。正確には「重要ページとして認識されやすくなる」「サイト内での位置づけや関連性を伝えやすくなる」結果として、順位改善に寄与する可能性がある、という捉え方が適切です。

重要ページの関連性・位置づけ・評価の伝達を助ける

3つ目の理由は、サイト内のどのページが重要なのか、その関連性と位置づけを検索エンジンに伝えやすくなり、最終的にビジネス成果(CV)につながりやすくなることです。多くの関連ページからリンクが集まるページは、サイト内で相対的に重要なページとして扱われやすくなります。

さらに内部リンクは、読者を問い合わせ・資料請求・サービスページといった「次の行動」へ導く導線にもなります。SEOで集めた流入を成果につなげる最後の橋渡しとして、CV観点でも内部リンクは欠かせません。具体的に「どのページにリンクを集めるか」の方法は、次章「SEOに効果的な内部リンクの貼り方」で解説します。

本章では、内部リンクを1本ずつ貼るときの実践ルールを解説します。サイト全体の構造設計は次章に委ね、ここでは「個々のリンクをどう貼るか」に絞ります。

関連性の高いページ同士をつなぐ

内部リンクは、関連性の高いページ同士でつなぐのが大前提です。ユーザーは今読んでいるテーマと地続きの情報を求めているため、無関係なページへのリンクは役に立たず、回遊にもつながりません。

たとえば「転職サイトの選び方」の記事から「履歴書の書き方」の記事へつなぐのは自然ですが、そこから無関係なテーマへ飛ばすと、ユーザーにとっても検索エンジンにとっても関連性が読み取りにくくなります。関連性の高いページ同士をつなぐことが、回遊・理解・評価のすべての土台になります。

順位やCVを伸ばしたい重要ページにリンクを集める

次に意識したいのが、順位やCVを伸ばしたい重要ページに、関連ページから内部リンクを集めることです。内部リンク先に指定される回数が少ないページは、サイト内で重要なページと見なされにくい傾向があります。

1,800サイト・約2,300万本の内部リンクを調べたZyppyの調査では、内部リンクを0〜4本しか受けていないページに比べ、40〜44本受けているページのGoogle検索からの平均クリック数が約4倍だったと報告されています(出典:Zyppy「23 Million Internal Links – SEO Case Study」)。ただし、これはあくまで相関データであり、「内部リンクを40本貼れば順位やクリックが必ず増える」という意味ではありません。ページの品質、検索意図との一致、リンク元ページの関連性などとあわせて判断する必要があります。「重要ページにリンクを集める」という考え方は、こうした傾向とも整合する実務上の指針として捉えてください。

リンクを貼るか迷ったら、次の判断フローを上から順に確認すると整理できます。

  • ① リンク先は読者の「次の疑問」に答えるか?
  • ② リンク先はSEOまたはCV上、重要なページか?
  • ③ アンカーテキストだけでリンク先の内容が分かるか?
  • ④ 本文中の自然な文脈の中に置けるか?

すべてYESなら設置、1つでもNOなら見送るか改善する、という基準にできます。

リンク先の内容が分かるアンカーテキストにする

アンカーテキスト(=リンクが設定された文字列)は、リンク先の内容が分かる具体的な表現にしましょう。Googleは公式に、良いアンカーテキストの条件を「説明的・適度に簡潔・リンク元とリンク先の両方に関連している」ことと説明しています(参考:Google のリンクに関するベスト プラクティス)。「こちら」「詳細はこちら」のような曖昧な表現は避けてください

悪いアンカーテキスト良いアンカーテキスト
こちら内部リンクの貼り方
詳細はこちらSEO記事の書き方
SEO対策はこちらSEO対策の具体的な進め方
関連記事トピッククラスターモデルの作り方

もう一つのポイントは、同じリンク先に毎回まったく同じアンカーテキストを使わないことです。文脈に応じて自然な範囲で表現に幅を持たせると、リンク元ごとの文脈が伝わりやすくなります(例:内部リンクの貼り方/内部リンク設計の基本/関連記事同士をつなぐ方法)。

たとえばSEO記事全体の作り方に触れる文脈では、「SEO記事の書き方」のように、リンク先の内容がそのまま伝わる文言にすると効果的です。改善前後のイメージは次のとおりです。

Before:SEOでは内部リンクも重要です。詳しくはこちらをご覧ください。

After:関連記事同士をつなぐ際は、リンク先の内容が分かるアンカーテキストにすることが重要です。たとえばSEO記事全体の作り方を知りたい場合は、SEO記事の書き方を解説した記事もあわせて確認すると理解しやすくなります。

画像リンクにはalt属性を設定する

バナーなどの画像でリンクを設置する場合は、必ずalt属性(=画像の内容を説明する代替テキスト)を設定しましょう。Googleは、画像リンクではimg要素のalt属性をアンカーテキストとして扱うと説明しています(参考:Google のリンクに関するベスト プラクティス)。

つまり、テキストリンクで「リンク先が分かる文言」を入れるのと同じ役割を、画像リンクではalt属性が担います。altが空のままだと、画像リンクの文脈やリンク先の内容が検索エンジンに伝わりにくくなります。画像リンクを使う際は、リンク先の内容を端的に表すaltを必ず付与してください。


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本章では、サイト全体の内部リンク構造をどう設計するかを解説します。サイトの型に合ったモデルを選び、クリックされやすい導線まで意識することがポイントです。

メディア型サイトはトピッククラスターモデルで設計する

コラムやブログなどのメディア型サイトでは、「トピッククラスターモデル」が定石です。中心となるピラーページ(まとめ記事)に、関連するクラスター記事(個別記事)を内部リンクで集める設計です。

たとえば「SEO対策とは」をピラーページとし、「内部リンクとは」「被リンクとは」「SEO記事とは」「キーワード選定とは」「トピッククラスターとは」といったクラスター記事から内部リンクを集めるイメージです。

基本ルールは、すべてのクラスター記事からピラーページへ内部リンクを送り、クラスター記事同士も必要に応じてつなぐことです。これにより、ピラーページの重要性や関連テーマとのつながりを伝えやすくなります。結果として、競合性の高いキーワードを狙う際のサイト構造上の土台を作りやすくなります。あわせて、テーマ全体での専門性も伝わりやすくなります。

なお、内部リンクでテーマ同士の関係性を整理する考え方は、SEOだけでなく、生成AIに自社サイトの専門領域を伝えるLLMO対策にも応用できます。生成AI検索を見据える場合は、オウンドメディアのLLMO対策の考え方もあわせて確認すると理解が深まります。

データベース型・サービスサイトはピラミッド型で設計する

求人サイトやECなどのデータベース型サイト、サービスサイトでは「ピラミッド型(ツリー構造)」が適しています。トップページを頂点に、カテゴリ→サブカテゴリ→個別ページへと階層的にリンクをつなぐ設計です。

たとえば求人サイトなら、第1階層「転職」、第2階層「営業 転職」、第3階層「営業 転職 未経験」、第4階層「営業 転職 未経験 土日休み」のように、階層ごとに狙うキーワードを設定します。

下の階層から上の階層へリンクをつなぐことで、上位階層の重要性やテーマのまとまりを伝えやすくなります。結果として、カテゴリページやまとめページで広めのキーワードを狙う際の土台になります。クローラーも階層をたどってページを発見しやすく、ユーザーも条件を絞り込みながら目的のページへ到達できます。トピッククラスターとの違いは「テーマで束ねるか」「階層で束ねるか」にあると整理すると分かりやすいでしょう。

クリックされやすい位置・文脈・導線を意識する

どちらのモデルでも、ユーザーが自然にクリックしたくなる位置・文脈・導線に内部リンクを置くことが大切です。ここで参考になるのが「リーズナブルサーファーモデル」という考え方です。

リーズナブルサーファーモデルとは、「ユーザーがクリックしやすいリンクほど、重要なリンクとして扱われやすい」という考え方です。現在のGoogleの評価ロジックを完全に説明するものではありませんが、「ユーザーが自然にクリックしたくなる位置に置く」という実務上の判断基準として役立ちます。

この考え方は、Googleの「Ranking documents based on user behavior and/or feature data」という特許でも説明されている、リンクごとに重みが異なり得るという発想に近いものです。ただし、特許情報は現在の検索順位決定の仕組みをそのまま示すものではないため、実務では「ユーザーが自然にクリックする位置・文脈に置く」という判断基準として活用するのがよいでしょう。

具体的には、フッターやサイドバーに置くだけで終わらせず、本文中の関連性が高い箇所のそばに、文脈に沿って設置するのが効果的です。たとえばある話題を解説する見出しの本文中に、その話題を深掘りする関連記事リンクを置けば、ユーザーは違和感なくクリックできます。位置・文脈・導線を意識することで、回遊率もクリック率も高まります。

本章では、すでに運用しているサイトの内部リンクを改善する手順を5ステップで解説します。各ステップを「やること→判断基準→確認方法」のセットで進めれば、迷わず実行できます。

アドカルでは、内部リンクを改善する際に「順位を上げたいページ」だけでなく、「問い合わせ・資料請求・サービス理解につながるページ」も重要ページとして扱います。SEO流入を増やしても、読者が次に進む導線がなければ成果にはつながりません。そのため、内部リンク改善では検索順位・流入・CVの3つを同時に見ながら、リンクを集めるページの優先順位を決めることが重要です。

アドカルでは、BtoBサイトの内部リンクを設計する際に、ページの役割ごとに次のような導線をイメージします。

役割ページ例内部リンク設計
集客記事内部リンクとはSEO初心者の流入を獲得する
関連記事SEO記事の書き方/トピッククラスターとは理解を深める
比較検討記事LLMO対策会社の選び方外注検討・相談前の比較検討へ進める
CVページLLMO対策・LLMOコンサルティングサービスAI検索からの集客相談・問い合わせへ誘導する

このように「集客→理解→比較検討→CV」の流れで内部リンクを設計すると、自社メディアでも検索流入を成果につなげやすくなります。

ステップ1:順位やCVを伸ばしたい重要ページを決める

最初に行うのは、内部リンクを集める「重要ページ」を決めることです。内部リンクは“貼れるところに貼る”施策ではなく、どのページを勝たせるかを決めてから貼る施策だと意識してください。どのページから着手するか迷う場合は、次の優先順位を目安にすると判断しやすくなります。

優先度改善対象理由
表示回数は多いが順位が8〜20位のページ内部リンク改善で伸びる余地がある
CVに近いサービスページ・資料請求ページ売上への貢献度が高い
関連記事が多いのにリンクされていないページクラスター構造を作りやすい
孤立ページ発見・評価・回遊の面で不利
関連性の薄い古い記事無理にリンクを増やしても効果が薄い
  • やること:順位やCVを伸ばしたいページを1〜数ページ選ぶ
  • 判断基準:事業上の重要度(CV貢献)と、伸びしろ(改善余地)の2軸で選ぶ
  • 確認方法:Search Consoleで表示回数は多いが順位が中位のページを探す

ステップ2:関連する既存記事を洗い出す

次に、重要ページと関連性の高い既存記事を洗い出します。ここで集めた記事が、後で重要ページへリンクを送る「リンク元」になります。

  • やること:重要ページと同テーマ・近接テーマの記事をリスト化する
  • 判断基準:読者の関心が地続きで、文脈上つなげても不自然でないか
  • 確認方法:サイト内検索や記事一覧、テーマ別のディレクトリで棚卸しする

ステップ3:自然なアンカーテキストで本文中に設置する

洗い出したリンク元記事の本文中に、自然な文脈で内部リンクを設置します。フッターや末尾にまとめるのではなく、関連する話題に触れた箇所のそばに置くのが効果的です。

  • やること:本文の文脈に沿って重要ページへリンクを置く
  • 判断基準:アンカーテキストだけでリンク先の内容が分かるか
  • 確認方法:声に出して読み、リンク文だけで内容が伝わるか確かめる

ステップ4:Search Consoleやツールで孤立ページ・リンク切れを確認する

設置後は、リンクが届いていないページや、切れたリンクがないかを点検します。感覚ではなくデータで確認することが、改善の精度を高めます。

  • やること:孤立ページ(どこからもリンクされていないページ)とリンク切れを洗い出す
  • 判断基準:重要ページに十分なリンクが届き、リンク切れがゼロか
  • 確認方法Search Consoleのリンクレポートや、クロール系ツールで内部リンク数を確認する

ステップ5:順位・流入・CVの変化を見ながら定期的に見直す

内部リンクの改善は一度で終わりではありません。成果指標の変化を見ながら、設置箇所を継続的に見直します。サイトのリニューアルや構造変更を行う際は、リンク構造が崩れやすいため特に注意が必要です。移行時は、サイトリニューアル時のSEO設計の考え方も参考にしてください。

また、改善は既存記事だけが対象ではありません。新規記事を公開したら、公開記事から既存記事へリンクするだけでなく、関連する既存記事から新規記事へもリンクを追加しましょう。新規記事は公開直後に孤立しやすいため、既存記事からの内部リンクを設置することで、クローラーにもユーザーにも発見されやすくなります

アドカルが内部リンクを診断する際は、単にリンク本数を見るだけではなく、「検索流入を集める記事」「比較検討を深める記事」「問い合わせ・資料請求につなげるページ」が自然につながっているかを確認します。特にBtoBサイトでは、情報収集記事からサービスページへの導線が弱いと、SEOで流入を獲得してもCVにつながりにくくなります。次のチェックリストを使って、自社サイトを診断してみてください。

内部リンク診断チェックリスト

  • 重要ページに十分な内部リンクが集まっているか
  • 孤立ページがないか
  • アンカーテキストが「こちら」ばかりになっていないか
  • noindexページへ大量にリンクしていないか
  • リンク切れがないか
  • パラメータ付きURLやリダイレクトURLへリンクしていないか
  • 関連性の低いページ同士を無理にリンクしていないか
  • CVページへの導線が記事内にあるか
内部リンクを設置する際の注意点

本章では、内部リンクで逆効果を招かないための注意点をまとめます。「とにかく貼る」のではなく、評価が相対的に決まる前提で、設置の質を保つことが重要です。

無闇に貼りすぎず必要な箇所に絞る

「貼れば貼るほど良い」という考えは誤解です。内部リンクは、サイト内での相対的な重要度を伝える手がかりになるため、むやみに貼り過ぎると、どのリンクを重視したいのかが伝わりにくくなり、重要ページへ意図した導線を作りにくくなります。

前出のZyppyの調査でも、内部リンクは45〜50本を超えたあたりから検索流入が減少する傾向が見られたと報告されています(これも相関データである点に注意してください)。本数に明確な正解はありませんが、一般的な2,000〜5,000字程度の記事であれば、本文中の内部リンクは3〜8本程度を目安にし、読者の次の疑問に答えるリンクだけを設置するとよいでしょう。長文記事やまとめ記事では本数が増えても問題ありませんが、関連性の低いリンクを増やすのは避けます。

原則nofollowを付けず正規URLへリンクする

内部リンクは、クローラーにたどってもらい評価を渡すために、原則としてnofollowを付けず、正規URLcanonicalで指定する正式なURL)へリンクします。実務上は次の点を確認してください。

  • 同じ記事に複数URLがある場合は、正規URL(canonical先)へリンクする
  • パラメータ付き・リダイレクトURLではなく、正規URLへリンクする
  • nofollowは原則、内部リンクには使わない
  • JavaScriptだけで遷移するリンクは避け、aタグ(href属性つき)を基本にする
  • WordPressのブログカードも、最終的にhref属性つきのaタグになっているか確認する

なお、外部サイトとリンクをやり取りする相互リンクは、内部リンクとは扱いも注意点も異なります。外部リンクの扱いで迷う場合は、相互リンクの注意点もあわせて確認してください。

リンク切れやリダイレクトURLを定期的に確認する

設置した内部リンクは、時間の経過とともにリンク切れやリダイレクトが発生します。リンク切れはユーザー体験を損ない、クローラーの巡回も無駄にしてしまいます。

記事のリライトやURL変更のたびにリンクが古いままになっていないか、定期的に点検しましょう。リダイレクトを挟むURLは、できるだけ最終的な正規URLへ直接リンクし直すのが理想です。確認方法は前章「改善する5つの実践手順」のステップ4を参照してください。

隠しリンクやキーワード乱用などスパム的な設置は避ける

検索順位を操作する目的の不自然な設置は、Googleのスパムポリシー違反と見なされる可能性があるため避けましょう(参考:Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー)。代表的なものは次のとおりです。

  • 隠しテキスト・隠しリンク:ユーザーには見えないがクローラーには認識される設置
  • アンカーテキスト内のキーワード乱用:同じキーワードを不自然に詰め込む
  • 内部リンクの詰め込み:関連性の低いリンクを大量に並べる

あわせて、次のような点も意識すると、より自然で効果的な設置になります。

注意点理由
同じページへのリンクを1記事内で何度も貼りすぎない読者にとってノイズになりやすい
フッター・サイドバーだけに頼らない本文中の文脈あるリンクの方がクリックされやすい
noindexページへ内部リンクを集めない重要ページとして扱う意図が曖昧になる

内部リンクを含めて、オウンドメディア全体のテーマ設計・SEO設計・AI検索での引用されやすさを見直したい場合は、LLMO対策の観点もあわせて整理することが重要です。アドカルでは、ChatGPTやGemini、Google AI Overviewなどの生成AI回答で自社の商品・サービスが引用・言及される状態を目指す、LLMO対策・LLMOコンサルティングサービスを提供しています。

内部リンクは、ユーザビリティ・クローラビリティ・重要ページの評価伝達という3つの面で効く、SEOとCVの両方に欠かせない施策です。メディア型ならトピッククラスターモデル、データベース型・サービスサイトならピラミッド型と、サイトの型に合った構造で設計することが土台になります。そのうえで「重要ページを決める→関連記事を洗い出す→自然なアンカーテキストで本文中に置く→孤立ページやリンク切れを点検する→指標を見て見直す」という5ステップを回せば、既存サイトも着実に改善できます。貼りすぎや曖昧なアンカー、正規URL以外へのリンクといった失敗を避けることも忘れないでください。まずは本記事の診断チェックリストを使い、今日から自社サイトの内部リンクを一つ見直すところから始めてみましょう


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