リスティング広告のクリック率を上げる広告文のコツ11選|NG例とOK例で徹底解説!

 
 

この記事でわかること

  • リスティング広告における広告文の重要性
  • リスティング広告のクリック率をあげる広告文のコツ
  • リスティング広告の広告文作成の手順
谷田 朋貴

監修者プロフィール

谷田 朋貴

一橋大学卒業後、伊藤忠丸紅鉄鋼株式会社、Web専業広告代理店を経て、株式会社電通デジタルに入社。アカウントプランナーとして国内の大手クライアントに対し、運用型広告を中心にデジタル全体のプロモーション施策の戦略立案・実行に従事。2023年12月、株式会社アドカルを創業。

当記事はリスティング広告における広告文の重要性や実際の作成手順、コツを初心者の方でも分かるように詳しく解説します。

目次

リスティング広告の成果を高める上で広告文は重要な要素です。その理由を解説します。

リスティング広告の広告文は目立つ箇所に掲載される

リスティング広告の広告文はGoogle、Yahoo!等の検索結果の上部と下部に表示されます。例えば「リスティング広告」と検索した際には下記の通り表示されます。「スポンサー」と表示があるものがリスティング広告です。

▼ページ上部

▼ページ下部


特に上部掲載されると検索結果画面の目立つ箇所に広告文が表示されます。

優れた広告文作成は、高い成果に必要不可欠

リスティング広告の成果を出す上で、キーワードの選定だけでは限界があります。魅力的な広告を作成してユーザーに興味を持ってもらうには、広告文で競合との違いやユーザーのニーズを満たす訴求を行う必要があります。

また、ユーザーが検索した語句と表示される広告文がマッチしていないと、検索順位が下がり、クリックもされません。

ユーザーのニーズをとられた優れた広告文の作成が、リスティング広告の効果最大化に必要不可欠です。

成果の出る広告文を作成するにはユーザー心理の理解が不可欠です。

ペルソナを明確にし、ターゲットを絞る

まずはアプローチすべきターゲットを明確にしましょう。

ターゲットとなるユーザーが、どのような年齢・家族構成・趣味で、普段どのようなことを考えて行動しているか、どのようなメディアをみているか、商品を比較検討する際にどんな感情・気持ちの変化があるのかを明らかにします。

ペルソナに近い人のSNS投稿や口コミ、インタビューや外部ツールを活用するとペルソナを明確にできます。

ユーザーの検索意図を正確に認識する

ユーザーの検索意図を理解し、ニーズを満たす広告文を作成しましょう。

検索意図とマッチしている広告文を表示できないと、ユーザーが自分の求めている情報ではないと判断してしまい、広告をクリックしてくれなくなります。

例えばユーザーが「渋谷 整骨院」と検索した際の広告文を考えてみます。ユーザーの検索意図とマッチしているAの広告文の方がクリックされやすいですよね。

A:「渋谷の整骨院、渋谷駅から徒歩2分」
B:「東京の整骨院をお探しなら」

このように、ユーザーの検索意図をくみ取って、広告文に反映することが重要です。

ユーザーが商品を使いたくなる気持ちを想像する

ユーザーが自社の商品やサービスを使用したくなる心理状態を想像して整理しましょう。

例えばですが、バーの広告であれば「美味しいお酒を飲みたい」「日々の疲れをバーで癒したい」「バーで人と交流したい」といったユーザーの利用につながる心理が考えられます。

ユーザーの気持ちを想像出来たら、それを広告文に反映しましょう。

1.見出し・説明文・表示URL・パス・アセットを全て入力する

リスティングのレスポンシブ検索広告の見出しは最大数の15個、説明文は4個すべてを登録しましょう。GoogleのAIがテストをしながら最善の成果が出る組み合わせを作成してくれるので、登録すればするほど得です。

また、表示URLとパス、広告アセットについても必ず登録しましょう。

2.見出しの改善に全身全霊で

見出しは広告文の中でも最も目立ちやすく、クリック率の改善につながりやすい部分です。リスティング広告の成果に大きく影響します。

見出しを改善して広告文の成果を高めましょう。

3.キーワードを自然に盛り込む

キーワードを見出しや説明文に盛り込むことも重要です。ユーザーが検索した語句が広告文に反映されてれば、ユーザーが自分の検索意図を満たしてくれる広告だと認識し、クリックしてくれる可能性が高まります。

下記の例のとおり、不自然にキーワードを入れるのはNGです。「合宿免許 通学」のキーワードの場合の例です。

NG例:「合宿免許が安い/通学」
良い例:「合宿免許と通学を比較」

4.信頼性を高める語句を活用する

「公式」や「正規品」などのユーザーに信頼感を与える語句を広告文に入れましょう。

安心感を与えて、競合と差別化しましょう。下記は信頼性を高める語句の例です。

・公式
・正規品
・正規代理店
・日本初
・シェアNo.1 
・7年連続1位 
・導入件数1,000件
・継続率99% 

5.数字を活用して興味を引き、説得力を高める

数字を入れるとユーザーの目に付きやすく、自社の強みを客観的にアピールすることができます。

例えば、競合に比べて低価格が強みであれば価格を入れたり、キャンペーンによる割引があれば割引率を入れたり、広告文に数値を積極的に活用しましょう。

・NG例:割引キャンペーン実施中
・良い例:キャンペーン実施中、今なら15%OFF

6.独自の強み価値を訴求し、競合と差別化する

自社独自の強みを広告文で訴求しましょう。強みを考える上で改めて自社・競合の分析を行いましょう。

また、注意すべき点として、その強みが顧客にとって魅力的であるという内容にしましょう。

下記はデータ分析が可能なAIツールの広告文例になりますが、良い例は顧客にとって魅力的な強みを訴求できている一方で、NG例はユーザー目線でメリットが明確でない訴求になってしまっています。

・NG例:最新のテクノロジーを活用
・良い例:シンプルな操作で誰でも簡単にAIでデータ分析ができる

あくまでも顧客目線で自社の強みを訴求しましょう。

7.【】などの記号を活用する

【】などの記号を活用すると、視認性が高まり、ユーザーにクリックされやすくなります。目立たせたい訴求の箇所に記号を上手に活用しましょう。

下記は例になります。NG例のように強調する必要が無い箇所に記号をつけるのではなく、ユーザーへ特に伝えたい箇所に記号を活用しましょう。

・NG例:期間限定キャンペーン【実施中】
・良い例:【期間限定】キャンペーン実施中

8.ターゲットを呼びかける

「30代の皆様必見」「都内在住の方へ」といった、ターゲットへの呼びかけも効果的です。広告を見たユーザーに「自分の事だ」と認識してもらうことにより、興味を持ってクリックされる率が高まります。

下記は例になります。NG例のように誰でも当てはまる内容ではなく、良い例のようにターゲットを絞った訴求にしましょう。

・NG例:みなさま必見
・良い例:八王子にお住いの方必見

9.訴求内容の重複を避ける

複数の見出しや説明文、広告アセットについて、訴求内容の重複は可能な限り避けましょう。

優先度としては、先に最も目立つ見出しで訴求する内容を決めて、上限の15個まで見出し文を作成した後に、見出しで訴求していない内容あるいは見出しを補足する説明文を書くのが良いです。

下記のNG例では訴求が見出しと説明文で重複していますが、良い例では説明文で見出しの内容を補足できています。

・NG例:
 見出し「期間限定キャンペーン実施中」
 説明文「期間限定でキャンペーンを実施中です」

・良い例:
 見出し「期間限定キャンペーン実施中」
 説明文「6月1日~30日の間に商品を購入した方にプレゼント」

10.スマホユーザーの利便性を高める

スマートフォンの普及により、外出先で自分が行きたい場所を検索するユーザーが増えています。例えば店舗型のビジネスであれば、スマホユーザーを意識して、広告文や広告アセットに住所や地名、駅からのアクセス、電話番号など入れましょう。

下記の良い例のとおり、ユーザー目線でアクセスしやすいように具体的に記載しましょう。

・NG例:「駅から徒歩3分」
・良い例:「大阪駅から徒歩3分」

11.常に改善を心がけ、テストを繰り返す

広告文を作成して配信できればOKではなく、テストをしながら常に広告文を改善していくことが重要です。

広告文ごとのクリック率やコンバージョン率を見て、より良い広告文に改善していきましょう。

リスティング広告の広告文を作成する際の注意点を解説します。

広告ポリシーと掲載基準を必ず守る

Google、Yahoo!ともに守るべき規定があります。規定を守らないと広告が掲載できないので、抵触しないように広告文を作成する必要があります。

例えば、不適切で不快感を与える広告文や虚偽の内容を訴求するのはNGです。下記の広告ポリシーや掲載基準を必ず確認しましょう。

広告文とランディングページの内容を一貫させる

Google広告の掲載順位は「広告ランク」によって決まります。広告ランクの評価要素の1つに「広告の品質」があります。

この「広告の品質」はリスティング広告がユーザーに提供する価値の度合いを指します。その価値を高める1つのアプローチとして、広告文とランディングページの内容の関連性を高めるという対応があげられます。

広告文と異なる内容のランディングページに遷移させると広告の品質が下がり、広告ランクが低下して、広告の掲載順位が落ちてしまいます。

また、広告文とランディングページの内容が乖離していると、サイトへの訪問ユーザーはすぐにページから離脱してしまいます。広告文とランディングページの内容が一貫しているか確認しましょう。

景表法・薬機法に抵触しないようにする

媒体のポリシーや掲載基準と内容が一部重複しますが、景表法・薬機法も遵守する必要があります。

景品表示法は消費者保護を目的とする法律で、広告表示に関する規定を定めています。

例えば、次のような広告表現はNGです。

  • 「確実に痩せる」など、結果を保証する絶対的な表現
  • 「先着5名様のみ」など条件があるのにも関わらず、明示しない表現
  • 「3年連続No.1」「業界で1番」といった内容を根拠なく訴求

また、医療・薬事関連の広告を配信する場合は薬機法に抵触しないよう注意です。例えば、次のような内容は薬機法に抵触する可能性があります。

  • 「○○が治る」といった治る・治療に関する表現
  • 「ダイエットに効果的」など、効果に関する表現
  • 未認可の治療方法の訴求 など

リスティング広告の広告文作成は下図の5ステップに沿って実行しましょう。手順通りに行えば効果的な広告文をスムーズに作成することができます。

リスティング広告の広告文作成の5ステップ

ステップ1の「ターゲットを決める」では、リスティング広告でアプローチするターゲットを明確にしましょう。自社のサービスや商品や競合、市場の分析を行ってターゲットを選定します。

ステップ2の「ニーズを考える」では、ターゲットとなるユーザーのニーズを深堀りしましょう。ユーザーが何を考えてどういう心理状態で行動しているかを整理して、ニーズを考えましょう。

ステップ3の「ユーザーが商品を使う利益を考える」では、自社のサービス・商品を実際に使用することによって、ユーザー目線でどのような利益があるかを考えましょう。この際、自社のサービス・商品の特徴や強みを考えがちですが、それがユーザーのどのような利益になるかというところまで具体的に想像しましょう。

ステップ1から3までの情報を元に、ステップ4で文章を考えます。この際に前述のコツを取り入れてみましょう。

ステップ5で文字数を調整して完成です。各媒体の文字数規定は下記ページをご覧ください。

リスティング広告の広告文作成の重要性や作成の際のポイント、手順について解説しました。広告文はリスティング広告の成果に直結するため、ユーザーのニーズを捉えた広告文の作成に注力しましょう。配信開始後の改善も必須です。

当記事を参考にリスティング広告の効果を最大化しましょう。


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